第70回岐阜県細寒天展示品評会において,矢部教授が「岐阜県寒天創業100周年記念講演」を行いました
5月23日(金)に岐阜県恵那市山岡町の山岡農村環境改善センターにおいて,第70回岐阜県細寒天展示品評会が開催されました。
今年は,1657年に京都・伏見で誕生した寒天が,現在の恵那市岩村町で1925年に製造されるようになってからちょうど100年を迎えます。それを記念して,「岐阜県寒天創業100周年記念講演」が行われ,矢部富雄教授が「昔ながらの製法にヒミツあり?〜『細寒天』の健康機能を科学する〜」と題して講演を行いました。
この品評会は,山岡細寒天の品質向上が全国の菓子生産者の信頼を得る唯一無二の方策だとして,当時の岐阜県知事が岐阜大学農学部の生物化学研究室の教授だった林金雄先生に審査を依頼したのが70年前とのことで,その後,林先生は第5代岐阜大学長となられた後も長らくこの品評会の審査委員長を務めていたそうです。
そうした70年に及ぶ歴史的経緯もあって,現在の山岡細寒天は糸寒天の全国80%のシェアを誇る全国一の生産量を誇っています。