「グローカル化のためのSDGs勉強会」において矢部教授が講演しました

岐阜大学グローカル推進機構が主催する「地域国際化におけるSDGsの取組み・グローカル化のためのSDGs勉強会」の第5回の講演が9月24日(金)に行われ,矢部富雄教授が講演しました。

また,9月27日発行の岐阜新聞において,この時の様子が取材され,「食品廃棄物,活用策探る 岐阜大がSDGs勉強会」という記事が掲載されました。

http://www.abios.gifu-u.ac.jp/news/2021/09/2021092701s.html

テーマ

「未利用野菜・果物の有効活用~食物繊維の未知なる機能~」

要旨

すべての陸生植物の細胞壁と中葉組織とに普遍的に偏在しているペクチン多糖は,水溶性食物繊維の一種として知られ,増粘剤や乳化剤といった食品添加物としても広く利用されています。また,加工品ばかりでなく,私たちが口にする野菜や果物にも必ず含まれる身近なもので,最近の研究では健康維持に大きく影響する腸内細菌叢をコントロールする主要な食物繊維の一つとして注目されています。私たちは,ペクチンが腸内細菌を介さず直接小腸の機能を調節することを発見し,新たな食物繊維の機能性として研究を進めています。こうした新機能が,年間2,842万トンに及ぶ食品廃棄物の有効活用の一助となることを目指しています。

プログラム
<司会>グローカル推進機構 地域国際化推進部門長 小山 博之
<プロローグ講演>「2050年カーボンニュートラル達成に向けての政府資料解説」
グローカル推進機構 地域国際化推進部門 副部門長 三輪 真一
<講演>「未利用野菜・果物の有効活用~食物繊維の未知なる機能~」
岐阜大学応用生物科学部 矢部 富雄 教授
<ディスカッション>
・パネリスト:矢部富雄 岐阜大学応用生物科学部教授 / 三輪 真一 特任教授 / 柴田 大輔 客員教授
・ファシリテーター:小山 博之 教授